ARCHITECT
杢谷一級建築士事務所杢谷 真一氏
SHINICHI MOKUTANI
敷地面積2,300㎡超・総126邸という、周辺の戸建住宅とは異なるスケールであることを念頭に、街並み景観へのインパクトが大きい象徴的な建築を創出。広がる空と緑に呼応するよう、外観デザインはマリオンやガラス手摺の種別分けにより昇華性を高め、基壇部は300×600サイズの大判タイルで安定感を持たせました。また、最上部庇にレベル差を設けスカイラインに変化を生むことで空に溶け込むような景観を目指しました。
計画地南側に広がる「内代公園」、隣接する「内代小学校」を含めた一帯は、空の広さを感じる公共空間であり、本物件のデザイン検討を進める上での重要なファクター。長く受け継がれ愛される桜並木や地域住民と密接につながる憩いの場や学び舎の「空気感」を大切にしながら、この風景を本物件の「メインアプローチ」と位置づけ、デザインに取り込みました。住まう方には、大きな空と緑とともに潤いや安らぎを感じ、過ごしていただきたいと思います。
周辺に高い建物の少ない視認性の高い立地に、ひときわシンボリックに佇む15階建レジデンス。
アースカラーを基調としたファサードは街並みの緑と調和し、
バルコニーガラス手摺が空の表情を纏い上質な雰囲気を醸し出します。
リビングの開放感を高めるバルコニーガラス手摺は、
3種を階層・住戸にあわせて使い分けることで、ファサードのデザイン性を向上。
低~中層階にはブラウンガラスと乳半ガラス、
高層階には透明ガラスを選定しました。
目の前の「内代公園」から我が家へと、緩やかに連なる緑。
四季折々の彩りに誘われるアプローチの先には、迎賓のエントランスが。
夜は間接照明の優しい光で住まう方をお迎えし、帰宅時の安堵感をもたらしてくれます。
基壇部には300×600サイズの大判磁器質タイルを施し、
邸宅としての格を高めました。
外壁タイルの一部は
45二丁掛タイル貼りとし、
デザインにアクセントを加えました。
南側公開空地の緑との連なりを意識した
エントランスホール。
R形状の壁には植栽を配し、
天井には自然の風合いと温かみを感じられる
木調ルーバーを施しました。ガラス壁超しに
コミュニティーラウンジ(集会室)と
その奥の緑景まで見渡せる一体的な空間です。
エレベーターを待つ間にも上質な体験となるように。
EVホールの壁面には、都島区の区花である
桜をイメージしたアートをご用意しました。
桜の花びらが風に舞い散る情景を
透明感あるエッチングガラスで
雅やかに表現しています。
テーブル席やソファで、リモートワークや談笑など、思い思いの時間を過ごせるコミュニティーラウンジ(集会室)。
エントランスホールから続く床仕上げや、天井の木調ルーバー、間接照明によって空間に連続性をもたせました。
インテリアデザインは、壁ブラケット照明や有機的なパターンデザインのカーペット、
装飾小物で飾られたシェルフなどで格調高く仕上げています。※Wi-Fi利用可。
コミュニティーラウンジ(集会室)の
大きなガラス壁の先には、
木目調床タイルのオープンテラスを併設。
ゆったりとチェアーに腰かけて、
美しい緑やコミュニティーパーク(公開空地)で
遊ぶ子どもたちの姿を眺められます。