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地域に安全と安心をお届けできる、
皆様に喜ばれる建物をつくりたい。

前田建設工業株式会社の十条プロジェクトにおける再開発作業所の統括所長である石山氏と、公共施設作業所の所長である藤本氏に、
プロジェクトへの想いと、現場業務のやりがいについて、お聞きしました。

多くの皆様が尽力し、
多大な期間を費やしてきた想いを、施工部門が責任をもって遂行したいと考えています。

藤本:私の仕事は主に土木工事で、今まで高速道路からインフラ整備までさまざまなプロジェクトに関わってきました。今回のプロジェクトでも日々多くのことを学び、経験しています。また、このプロジェクトは、2004年より再開発事業の勉強会が始まって以来、多くの皆様が尽力し、多大な期間を費やしてきたプロジェクトですから、その想いを大切にして、施工部門である我々が責任をもってそれを遂行しなければならないと考えています。
十条という街は商店街が発展し、大学も多く、とても賑わっている街です。反面多くの人々が行き交う街は、工事をしている立場からお話しすると、非常に難しい現場でもあり、さらに駅前ということでより一層、配慮しなければならないことが沢山あります。水道・ガス管などの埋設物も多く、その機能を防護し、また工事の進捗にあわせて人・車の動線を動かしながら道路工事をすること。これは所轄行政とも相談しながら、なるべく影響の少ない時間帯に動線を動かす工事をするなど、工夫をしています。また、再開発エリアは周辺の建物に近接しているので、振動や騒音、粉塵などが少なくなる工法を選んで施工しています。街の機能を維持しながら、工事する事の難しさに向き合いながら、駅を利用される方々に不便をおかけしないように、今後も施工していきたいと思っています。

本プロジェクトの道路工事やインフラ整備に携わる土木担当の藤本氏。駅前ということで駅を利用する方々に不便をおかけしないように工事することを心がけています。

石山:建物の工事についても、街の機能を維持しながら工事をするので、あれだけ広い敷地に見えますが、じつは、工事車両を入れるスペース、作業スペースを確保するのが難しい敷地なんです。ですので、今後の施工スケジュールの中では、建物の中に、車両通路をつくったりする工夫もしています。また敷地近くには、踏切が近くにあるので、工事車両で、渋滞を起こさないようにも配慮しながら施工しています。
現在、敷地は白い鋼板に囲われており、その中で工事が行われておりますが、工事が進むにつれて建物の高さが出てくると、周辺にお住まいの皆さんからも、工事している状況が見られるようになります。私は、周辺住民の皆さんから、安心して工事現場をみて頂けるようにしていくべきと考えていますので、その想いをもって、今後も安心頂ける現場づくりに取り組んでいきます。

住宅棟、基壇部商業棟などの工事に携わる建築担当の石山氏。578世帯のご家族が入居されるので、新しい家族の方々と、地域の人々、学生さんなどが融合してさらに活気ある街、そんな街のシンボルになる建物をつくっていきたいと思っています。

現場事務所内の本再開発事業の模型

前田建設工業の高層建築の技術とノウハウを活かし、プレキャスト工法など先進技術を採用。また制振工法を採り入れ、制振ダンパーを各階に設置している。

本再開発事業の建設現場(2021年9月撮影)

車両の安全な移動のために誘導員を増員したほか、駅前の交通や機能を維持しながら工事を進行。地域住人の皆様に安心と安全を第一にした現場づくりを大切に取り組んでいる。

地域の交通、防災対応力が強化され、
賑わいのあるシンボルタワーになるように願い、取り組んでいきます。

石山:これだけの大きなプロジェクトですから、以前から、プロジェクトについては知っていました。ですが、まさか自分がこのプロジェクトに携われるとは思っていませんでしたので、着任の指示があった際は、驚きましたが、高層タワーの建設という仕事は、自分にとっても目標の一つでありましたので、その「やりがい」の大きさも感じつつ、大変嬉しく思いました。このプロジェクトは、着工から、4年という年月をかけて作っていきますが、藤本所長も言っていたとおり、着工前からも多くの期間、想いが詰まったプロジェクトです。その想いを繋ぐ大きな責任も感じています。
藤本:このプロジェクトが完成した際は、エリア内において、今よりも歩道の幅員が広がります。歩行者・自転車・車の分離ができるようになり、より安全になります。また、無電柱化で見通しがよくなること、フラットな動線になることによって、ベビーカーや、お年寄りも通りやすくなり、この十条駅を利用される多くの皆さんに喜んで頂けると思っています。道路・インフラ整備されるということは、地域の交通や、防災対応力も強化されることとなります。私は、このプロジェクトを通じて、皆さんがさらに安心して住める街になることに、貢献したいと思っています。
石山:私は、今回のプロジェクトで、今、十条に住んでいる方々にも、喜んでもらえることを期待しています。駅前の街並みはきれいに変わりますし、基壇部には商業・公共施設もできて、利便性もあがります、また住宅棟に入居される住民の方々も増えれば今ある商店街のさらなる活性化も期待できるのではないかと思っています。578世帯の家族の方々と、今住んでいる地域の人々、十条に通う学生さんなどが融合してさらに活気ある街になる、このプロジェクトが、この街の大きなシンボルタワーになる事を願って、施工していきます。

※掲載の写真は2021年9月に撮影したものです。
※再開発事業は、「十条駅西口地区第一種市街地再開発事業」の計画に基づくもので、今後変更となる場合があります。
※掲載の情報は2021年10月現在のものです。今後変更になる場合があります。