千葉県船橋市。JR総武本線船橋駅北口から徒歩10分の広大な土地で始まっている、「うふふ、ふなばし プロジェクト」。もっと、「うふふ」とほほえんでしまう瞬間にあふれるまちへ。そんな動きが生まれている船橋というまちの魅力は、どんなところにあるのでしょうか。
船橋市は千葉県内でも特に人口が多く、約65万人が暮らす県内第二の都市です(参考元)。近年の船橋市は、子育て支援に特に力を入れており、待機児童ゼロを目指した保育園の整備や、小・中学校の教育環境の充実、子ども医療費助成の拡充などを積極的に進めることで、子育て世代が住みやすい環境が整っています。
今回は、ともに船橋で生まれ育ち、いまも船橋で暮らす作家の森沢明夫さんと、船橋の魅力を発信する「MyFunaねっと」を運営する山﨑健太朗さんにお話を伺いました。
おふたりにお会いした場所は、今年5月17日(土)に開催された「未来の船橋フェスティバル」。ふなばし街づくりプロジェクトが主催し、「うふふ、ふなばし プロジェクト」を運営する株式会社ジェイアール東日本都市開発と東急不動産株式会社、そして、船橋市教育委員会の後援で行われたイベントです。
会場に着いてみると、そこでは「あおぞらビールプロジェクト」の乾杯イベントが。あおぞらビールプロジェクトは、NHKの連続ドラマにもなった森沢さんのエッセイ集『あおぞらビール』からインスピレーションを受け、県内36ヶ所の醸造所それぞれが個性あふれる風味のクラフトビールをつくり、みんなで楽しんじゃおう!というプロジェクトです。
森沢さん
「エッセイの中で出てくるビールをイメージして、県内のブルワリーさんがクラフトビールをつくってくださるなんて、本当に楽しいプロジェクトだなと思っています。そのスタートとして、なによりみなさんが笑顔で今日は僕、とても嬉しいです。
では、これからのみなさんの人生が、あおぞらビールのように晴れ晴れとして楽しくて美味しい毎日になりますように!
乾杯!!」
人生を楽しみたい人にぴったりなまち、ふなばし
あちらこちらで笑い声の絶えない会場ですが、ここからは山﨑健太朗さんと森沢明夫さんにご登場いただきましょう。
森沢明夫さんは、船橋市生まれ・在住の小説家として、多くの読者に愛される作品を発表し続けています。代表作には『おいしくて泣くとき』『虹の岬の喫茶店』『きらきら眼鏡』などがあり、特に『おいしくて泣くとき』は映画化もされ、大きな話題となりました。
一方、山﨑健太朗さんは、船橋の地域情報を発信するウェブサイト「MyFunaねっと」を運営し、地域の魅力を積極的に発信。船橋の隠れた名店やイベント情報、子育て情報などの情報を日々発信し、コミュニティの活性化に貢献しています。
そんなおふたりに、船橋の魅力についてお聞きしました。
山﨑さん
「船橋は人生を楽しみたい人、楽しんでいる人が多いまちです。
自分の人生を深掘りしたい人がこの船橋に来てくれて、僕らのような地域の人に出会ってくれたら、もっと楽しませる自信がありますよ(笑)。」
そう話す山﨑さんに森沢さんも続けます。
森沢さん
「都会すぎず、自然もあり、どこでも楽しめる。それが船橋の魅力だとずっと思っています。船橋を舞台にした『きらきら眼鏡』という小説が映画化された際、あらためて船橋に住むさまざまな方にお会いしたんです。すると船橋にはすごくおもしろい人たちがいっぱいいることに気づいて。船橋の魅力って、立地やなんでもあるという環境だけじゃない。そこにいる人間が魅力なんだと感じて一層船橋が好きになりました。」
『きらきら眼鏡』に描かれているのは、決して特別なことではありません。日常の中にある小さな優しさ、何気ない会話の中に生まれる心の交流、困ったときに自然と手を差し伸べる人々の姿。そんな「当たり前」の中にこそ、船橋というまちの本当の宝物があるのだと、森沢さんは作品を通じて伝えています。
森沢さん
「船橋の顔が見えるこのフェスティバルなどを通じて、シンプルに船橋が『生きていくって楽しい!』と思える、そんな暮らしがいっぱいあるまちになっていけばいいなと思います。」
「生きてるって楽しい!」そう感じられる船橋へ、あなたもぜひ訪れてみてください。
未来の船橋をつくるのは子どもたち
おふたりを訪ねた「未来の船橋フェスティバル」。その内容は、地元の醸造所と連携して生まれたさまざまなビールや、船橋市内の原産品でつくられたフードを楽しむブース。さらに子どもたちがハッピーになる森沢さんの講演会、地域で活躍する美容師や警察の職務質問といった職業体験会まで。まさに誰もが船橋に魅了され、「うふふ」と笑顔になってしまうフェスティバルでした。
これほど誰でも楽しめるコンテンツをつめこんだ理由は、単にフェスティバルを盛り上げるだけでなく、地域の発展を願う山﨑さんと森沢さんの思いがあった様子。
山﨑さん
「僕は未来の船橋をつくるのは子どもたちだと思っていて。そんな子どもたちにできることを考えたときに、森沢さんのお話を聞いてほしいなと思ったんです。
森沢さんのお話は、生きているということをとても肯定してくれる、勇気がわくお話です。だからこそ、未来をつくる子どもたちのために講演会を設定させていただきました。
また、近隣の大学や企業とも連携をとりながら、よりたくさんの生きた体験をしてほしいなと思いもあり、職業体験という形で実施しました。コンテンツをつめこんだ、というより、素直に船橋のいいところを見てほしいという感じですね(笑)。」
船橋市における子どもたちを取り巻く環境を見てみると、多様な体験をする機会に恵まれていることがわかります。市内には、子どもたちが自然と触れ合える施設として、船橋市青少年キャンプ場や各種体験農園があり、都市部にいながら自然の中で学ぶこともできます。
さらに、船橋市では地域の大人たちが学校教育に参画し、子どもたちの学習や体験活動をサポートしています。こうした取り組みにより、子どもたちは学校だけでなく、地域全体から支えられながら成長していくことができるのです(参考元)。
森沢さん
「子どものあそび場がたくさんあるまち、そんな風に発展していってほしいなと思います。自然と触れ合って、家のまわりでも安心して遊べる。船橋は子どもの心を育てるまちだと思います。子どもたちがいきいきしているまちは、きっと未来までたのしいまちになるはずです。」
「子どもたちが元気に安心して遊びまわる、そんなまちがいいよね」。ビール片手にそう笑うおふたりから、「人生をたのしませるまち、船橋」をつくっているおふたりの大きな安心感と存在感、なにより、あたたかい船橋愛をたくさん感じました。
「うふふ」があふれる素敵なまちが、これからもずっと続いていく。持続可能なまち、船橋をつくりつづけていこう。そのためには、まちの中で元気に育っていく子どもたちの存在がとても大切なのだ。そう改めて気づかされました。
(Text: たけいしちえ)
(撮影: 高橋ユカコ)
Information
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