橋本駅周辺では、リニア新駅の設置を見すえ、恵まれた交通の要衝としての機能がより一層強化される他、
住む人・働く人・学ぶ人・訪れる人が広域的に交流するゲートとして様々な都市機能集積の促進が図られます。
※出典: 「相模原市リニア駅周辺まちづくりガイドライン」(2023年11月告示)
相模原市は2023年3月に「橋本駅南口地区土地区画整理事業※1」の都市計画を決定。リニア中央新幹線の整備にあわせ、まちづくりが本番を迎えます。区画整理事業の対象は、「橋本」駅南口の約13.7ha。オフィスやインキュベーション施設、住宅、商業・宿泊施設、福祉・医療機関などを集積し、「首都圏南西部の中核」にふさわしい市街地の形成を図るとしています。2023年11月には『リニアでつながる一歩先の未来を叶えるまち橋本』をコンセプトにした、まちづくりガイドラインが発表されました。
駅を起点としたまちの利便性向上と、まち全体へ賑わいの波及に貢献します。
子どもから高齢者まで様々な世代の活動を支える複合的な都市機能の導入を図ります。
圏域全体の観光、物産、産業等に関する交流や情報発信の拠点となります。
地区内外の産業集積を牽引し、研究、インキュベーション、交流等の機能の導入を図ります。
出典:相模原市都市計画課令和5年3月7日告示
「参考:橋本駅周辺整備推進事業における都市計画の決定及び変更」
リニア中央新幹線は、品川~名古屋間285.6㎞を約40分程度で繋ぐ次世代を担う主要幹線です。「橋本」駅南口では同線の新駅となる「神奈川県(仮称)」駅の完成に向けて各種整備事業が進行中。新しい時代の交通拠点が姿を現そうとしています。
「橋本」エリアは、鉄道3路線が乗り入れ、東京都心、横浜方面および湘南方面、さらに八王子方面へと連絡し交通の要衝として機能してきました。また、2000年以降、駅北口地区再開発とともに商業施設、文化・行政施設、タワーマンションなど開発が進み、新たな都市景観を形成してきました。2023年3月には「橋本駅南口地区土地区画整理事業」の都市計画が決定しました。
橋本駅は、京王線とJR横浜線・相模線の3線が結節する、首都圏を見渡しても拠点性の高い駅のひとつだ。2000年代半ばには駅北口に複数のタワーマンションや大型商業施設が立ち並ぶ都市景観が形成されている。
一方、駅南口はこれから再開発の本番を迎える。その先鞭をつけるように、駅南口徒歩4分に誕生するのが〈ブランズタワー橋本〉で、橋本駅から5分圏内では16年ぶり※2のタワーマンションとなる。
相模原市は、2023年3月に橋本駅南口の土地区画整理事業※1を正式決定。同11月には『リニアでつながる 一歩先の未来を叶えるまち橋本』をコンセプトにした、まちづくりガイドラインを発表した。それによると、「テクノロジー」「プラットフォーム」「グリーンライフ」の3つのテーマが掲げられており、商業利便の集積だけでなく未来に通じる産業育成やイノベーション創出まで見据えた先進的な開発が期待できる。過去の再開発事例とは異なる大きな可能性を秘めていると言って差し支えないだろう。
〈ブランズタワー橋本〉は、JR橋本駅南口徒歩4分に位置する総戸数458戸の大規模タワーだ。駅南口から現地へはフラットなバス通りを進み、駅近でありながら落ち着いた街並みが広がっている。
マンション検索サイトで「できるだけ駅に近い」立地を望む人が非常に多いことを踏まえると「駅徒歩4分」には優位性がある。さらに橋本駅の場合、複数路線を利用できることも価値の維持にプラスに働くだろう。京王線で新宿方面、JR横浜線で八王子や横浜方面、JR相模線で茅ヶ崎方面と、直通で行ける大商圏が多方面にあることで、各方面への利便性を望む人の居住ニーズを幅広く集められるからだ。将来的に転勤や転職に対応しやすく、子どもの進学先の選択の幅を広げやすい。
暮らしの効率性とライフスタイルの変化に対応しやすい環境を求める共働き世帯が一般化した現代において、多方面への交通利便性や駅への近さは重要度を増している。そうした観点で、本プロジェクトは多くの居住ニーズを集める条件を兼ね備えていると言えるだろう。
総合病院の跡地という広大な敷地を有することも、本プロジェクトの注目ポイントのひとつだ。約1万㎡もの敷地を確保し、建物の足元の環境が緑豊かに整えられ、周辺住民も利用できる公開空地も設定され、周辺エリアも含めて好影響を及ぼすだろう。さらに地域の医療を支えてきた相模原協同病院の跡地という点にも配慮し、敷地内に医療モールが設置される予定。気軽に受診しやすい医療環境になりそうだ。
より高度な治療や診察が必要な場合は、新装なった相模原協同病院(徒歩24分/約1,890m)が近隣にあるので安心である。また、タワーマンションには珍しい自走式の屋根付き駐車場棟が設置されることも、マイカーを保有する人にとっては大きな魅力だろう。
※医療モールは、診療所、日用品の販売を主とする店舗(調剤薬局)のみに限ったテナントの募集となります。
東急不動産は、マンションの環境対策を推進する業界トップランナーのひとつだ。〈ブランズタワー橋本〉では、「ZEH-M Oriented※3」と「低炭素建築物」のW認証を取得(予定)するほか、駐車場のEV充電器対応区画を用意し、クリーンエネルギーの一括受電も導入。広大な敷地の緑化も含めた環境対策が施される予定だ。
また、同社では好環境の持続性(サスティナビリティ)にもこだわっており、住民のコミュニティ形成のサポートも行っていくと聞いた。建物スペックなどのハード面の環境性能に加え、快適性を高める住環境を創出するソフト面まで追求するのが、BRANZのブランドスローガン「環境先進マンション」の姿と言えそうだ。
山下 伸介氏
〈住宅専門家〉
京都大学工学部卒業。『SUUMO新築マンション』『都心に住むbySUUMO』等の編集長を務める。独立後は住宅関連テーマの編集企画・執筆などを中心に活動中。