29階建て458戸の制振タワーレジデンスとともに、
約1万㎡の敷地に総合設計制度認定を受けたランドマークプロジェクト「ブランズタワー橋本」。
丹沢山地、相模湖、津久井湖など豊かな自然につつまれながら、未来に向けて進化を続ける街「橋本」。変わることのない自然と、変わり続け進化する価値が共存するこの場所でこそ環境先進の豊かさははぐくまれると考えます。10年、20年、さらにその先を眺めた時、求められるのは都市と自然から享受される、今までにない心地よさ。街と人をつなぎ、生き方の多様性を抱擁し、担うべき環境維持に寄り添い貢献する。タワー&ガーデンプロジェクト「ブランズタワー橋本」。それはこの国の、理想の未来へつなぐことに通じます。
豊かな緑に彩られた約1万㎡の敷地に、総合設計制度の認定を受け姿を見せる29階建458邸の制振タワーレジデンス「ブランズタワー橋本」。
ランドマークとして独自の存在感を主張するのではなく、橋本エリアにそなわる都市と自然の共生を纏い、周辺環境に寄り添う親和性の高いデザインとしています。
有限会社ケミカルデザイン一級建築事務所
奥村 俊慈 氏
東京理科大学理工学部建築学科卒業、プラット・インスティチュート建築学部大学院卒業、ハーバード大学デザイン学部大学院卒業 MASTER IN DESIGN STUDIES、2007年有限会社ケミカルデザイン一級建築事務所設立。
スクエアな建物に対して斜めにカッターを入れるように3面のアクシスウォールを構えています。3面はそれぞれ、「山並」「清流」「都市」という橋本の特徴的な風景に面して、それぞれの特徴をモチーフにしています。例えば、ある一方は相模川の流れ。ある一方は丹沢・奥多摩の山並に面して。そして3つ目のウォールは橋本駅の方向、都心に向けたデザインです。この建物が備えるべきなのは尖った先進ではなく、自然や街の景観などの環境に溶け合うような「環境先進」がいいと考えました。
深く山並を覆う緑から、空へと溶け込む山の端を表現するデザイン。樹皮、紅葉を想起させるアースカラーの配色で。
川面の流れときらめきの表情を現すデザイン。ガラス手すりをベースに水平フィンにより、水平基調で流れを表現する。
シンプルな白のグラデーションにより建物が折り重なる都市風景を表現。遠景として、アーバンな表情に仕立て上げる。
求めたのは、周辺エリアとのつながりを大切にしたタワーデザイン。
そのためにはボリュームの大きな外観を、デザイン的に分割し、それぞれの塊が、例えば丹沢・奥多摩に自生する樹木を映し、ある部分は川面のきらめきを映す。
その上でそれぞれが響きあいながら、暮らしを入れる大きな器としてひとつになる。そんなイメージでデザインしました。
さらに建物は、上層に行くにしたがい少しずつ明るく、反射度を高める工夫で、空に溶けこむような表情づくりをしています。