ブランズシティ久が原
ブランズシティ
天神橋筋六丁目
プレイスヴィラ喜多見
BAYZ TOWER
& GARDEN
従前、鬱蒼とした雑木林であった計画地を、街に開かれた場所に姿を変えながら計画地の記憶と歴史を継承するため、この地の自然の恵みをできる限り活かす計画とした。目指したのは自然との親和性。周辺の鵜の木松山公園や旧六郷用水沿いの緑などの豊富な計画敷地外の緑と敷地内の緑をつなぎ、緑と共鳴する建物を目指した。計画地内においては、高さ20m級の既存大径木の移植を実施。その他、既存樹木はアートや家具、ウッドチップ、積み木(近隣幼稚園に配布)などに形を変え、緑の再生と活用を図った。また、計画地内にて汲み上げた地下水は、中庭のせせらぎ、植栽への潅水、災害用井戸として活用。地域に和やかに開かれるレジデンスとなった。
「緑と共鳴する建物へ」。外壁には緑に馴染み土の風合いを感じさせる3種類のハンドメイドタイルを採用。網代風貼りやクォーター貼り、馬貼りなどの貼分けにより様々な風合いを見せ、成長する樹木と相まって美しい風景を演出した。バルコニー手摺には横桟ルーバーと和紙調ガラスの2種類を用いる事で、風の流れや光の透過など居住者の五感をくすぐり身近に自然を感じてほしいという願いを込めている。敷地の東西に約7mの高低差があることも魅力のひとつ。傾斜を活かす事で眺望に優れた開放的な住まいを設計できると考え、中庭を囲むコの字型の配棟計画を採用。中庭では地下水を汲み上げ、敷地内の高低差を活かしたせせらぎが流し、中庭向きのバルコニーからは、豊かな中庭の緑を愛でながら広がりある眺望を楽しめるよう工夫を凝らした。計画地の外周部にも緑を施し周囲の緑との共存を目指し、これら全ての設えが相まって緑と共鳴する建物が完成したと考える。
デザイナー
株式会社デザインネットワークス 代表取締役 金子信行
所在地 | 東京都大田区鵜の木一丁目192番3 |
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交通 | 東急池上線「久が原」駅 徒歩4分 東急多摩川線「鵜の木」駅 徒歩5分 |
構造・規模 | 鉄筋コンクリート造 地上12階、地下1階建 |
敷地面積 | 8,422.51㎡ |
延床面積 | 23,318.95㎡ |
竣工 | 2017年1月 |
施行者 | 大豊建設株式会社 東京支店 |