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QUALISM 究極を味わう

師の技に魅せられる

経験、勘、熱意。そのすべてがぴったりと寄り添い完成する、究極の技。伝統におごることなく、日々精進している職人がいるからこそ、その技は守られ、進化していく。
エコロジー、そして風合いのあるデザインが再評価されている江戸からかみ作り。その手仕事は、美しく、力強い。

職人技が生み出す心地よさ

主張しすぎず、脇役としてさりげなく空間の美を飾る、江戸からかみ。その魅力は、襖や壁紙、行燈や扇子など、ふだんから身近に置いて使えることだと、小泉氏は言う。
「どんなに立派な反物(たんもの)だって、それが着物に仕立てられているから美しいと思うんです。私らの作った江戸からかみも、表具師が襖に仕立てて初めて生きてくる。眺めるだけじゃない、日常に使ってこそ、粋ってもんじゃないですか」。
技だけでなく、作る人の心意気も宿る、江戸からかみ。使うほどに心地よいものは、生活の中で穏やかに輝いている。

江戸からかみができるまで
基本色となる顔料を混ぜ合わせる

岩絵具に、布海苔やこんにゃく糊を加え、絵の具を作る

顔料を漉す

色を決めたら絵の具を漉し器で
漉し、滑らかにする

ぼかし上げ

絵の具を和紙に塗る
(この色が地の色となる)

和紙を干して乾かす

竹の棒に吊るして絵の具を乾かす

二度引き

再度三~四の作業を行う

雲母などの顔料を
混ぜ合わせる

雲母に、布海苔やこんにゃく糊を
加える。二の作業と同様、混ぜた後に
漉し器で漉す

刷毛を使い、
篩(ふるい)に雲母を塗る

雲母を、木枠に布を張った篩に塗る

版木に雲母を乗せる

七の篩を、ぽんぽんと静かに当て
ながら、版木に雲母を乗せてゆく

和紙を版木に乗せ摺る

紙の裏面を水で濡らした後(紙を柔らかくして版木との馴染を
よくするため)、版木に和紙を乗せて文様を写す

七~九の作業を
繰り返し行う

繰り返すことで厚みのある
文様になる