ページ内移動用のリンクです




プロフェッショナルに学ぶ

Vol.1 A Reason to Swim

人生に洗練と輝きを。
スマートスイミングを始めましょう。

「泳ぐひと」には、特有の雰囲気があります。
それは、極上の絹を一枚、身にまとっているかのような
優雅な身のこなしだったり、あるいは、
どんな難題もひょいひょいと乗り越えていきそうな
逞しい精神力だったり、ひとによって異なりますが、
すべてのひとに共通するのは、全身から醸し出すしなやかさ。
水のなかという、陸上とはまったく異次元の空間で育まれた、
一種独特の存在感です。

元競泳日本代表の細川大輔さんも、
「泳ぐひと」特有の雰囲気を持っているひと。
現在はインストラクターとして活躍中の細川さんに
水泳の魅力について存分に語っていただきました。

photo

「なぜ、泳ぐのか?」心と向き合って見えたもの

 細川さんがオリンピックを意識したのは、全国大会で念願の日本一に輝いた中学校2年生のとき。やがて大学へ進むと、オリンピックへ「行きたい」という気持ちは「行かなくては」に変化。そうした義務感は、社会人になっても続きます。

「スポンサーのために、そして、応援してくれるひとのために泳いで、ちゃんと結果を出さなければならない。そんな気持ちでがんじがらめになり、水泳が窮屈に感じられたとき、ある日、ハッとしたんです。『僕は一体、なんのために泳いでいるのだろう』って」
  責任感か、プレッシャーか、あるいは、自己実現のためなのか。自分はなんのために泳ぐのか、一度、立ち止まって考えた末に見えてきたのは、「誰のためでもない、水泳が好きだから泳ぐのだ」というシンプルな答えでした。

 確かに、スポンサーや応援してくれるひとのために泳ぐことが求められることもあるでしょう。そこで結果を出すことは、自分自身を奮い立たせ、人生のモチベーションにもなるでしょう。だけど、それらの根っこを掘り起こしていけば、辿り着いたのは「泳ぐのが好き」という、単純明快な気持ちだったのです。
「今までひとつしかなかった視界が、いきなり二つに増えたような感覚。『好きだから泳ぐのだ』ということに気づい途端、泳ぐことがもっとラクに、楽しくなったんです」と語ります。

 水泳の成績を左右するのは、技術、体力、精神力。裏を返せば、望むような成績が得られないときはそれらのバランスが崩れている証拠です。だから、スランプに陥ったときは今、三つのうちどれが欠けているのか冷静に判断し、それを補う努力をする。水から上がって筋トレに励んでもいいし、技術を確認するために基礎的な練習を繰り返してもいい。もちろん、ひと休みしてもいいし、プールのことを忘れてオフを満喫したっていい。目の前に“ゴール”という一本の旗がたえず翻っている限り、そこへ続く道は一本ではないのです。そのことに気づいたとき、細川さんは「水泳を通して自分の人生が一回りも二回りも成長したのを感じた」と語ります。

細川大輔 Daisuke Hosokawa
1982年生まれ、兵庫県出身。元競泳日本代表。自由形100M、200Mの 元日本記録保持者。2008年の日本選手権を最後に現役を引退、現在は北島康介選手が開発したトレーニングメソッドを指導する「KITAJIMAQUATICS」にて、さまざまな人に泳ぐ楽しさを伝えている。

泳ぐ楽しさをひとに伝えるということ

 2008年、細川さんは現役選手を引退。現在は、キッズからマスターズスイマーまで、さまざまなひとに水泳を指導しており、「水泳を通し、自分が成長しているという実感を持ってもらい、いつもの日常に小さな喜びや感動を見つけて欲しい」と話しています
「欧米では、スポーツクラブなどのプールで一泳ぎしてから会社へ出勤するひとも多いんですよ。水のなかで心地良く体を動かし、思考をスッキリさせてから仕事に向かう。水泳が、一日の活動を始めるための準備運動として機能しているんです」

 目覚めとともにプールで心と体をリセットする。そして、また新しい気持ちでスタートラインに立つ。こうした生活習慣は身体的なトレーニングになるだけでなく、心をリフレッシュさせるものとして日々の生活に充実をもたらすでしょう。

癒し、包み、満たされる…
「ひと」と「水」のよい関係
美しいクロールを
手に入れる