この街に住む My TOWN

商業の中心地でありながら、地域の人と一緒に子育てできる街へ 次世代へ羽ばたく綱島

横浜市港北区にある街、綱島。
住宅地としてのイメージが強い方が多いのではないでしょうか。
再開発が進められており、
より住みやすく産業の中心となる街として注目されています。
一方、若い世代が
増えている貴重な地域で、
市の子育て支援のモデル地区に
なっています。
綱島が今、どのような進化を
とげようとしているのか
探っていきましょう。

街が変わる さらに住みやすく、産業・商業でも中心に

今、変わりつつある綱島

東急東横線の急行停車駅として綱島駅の名前を知っている人は多いと思います。昭和50年代前半までは温泉地として有名で、80軒もの宿泊施設があり“東京の奥座敷”と呼ばれていました。大正6年に綱島温泉最初の銭湯が開業して間もなく、東京横浜電鉄(現在の東京急行電鉄)東横線が開通し、それに伴いできた「綱島温泉駅」が現在の綱島駅です。

今では主に住宅街となっている綱島が、新しい街に変わりつつあるのをご存じでしょうか。相鉄・東急直通線の「新綱島駅」が作られる予定のほか、米国以外では珍しいアップル社の技術開発拠点や大型商業施設の建設が進められるなど、産業においても注目される地域になっていきそうです。

新駅開業を中心に住みやすい街へと変化していく

毎日およそ10万人が乗降する(※1)綱島駅は、区民の意識調査では新横浜駅や日吉駅を抑え、区民が最も利用する駅(※2)。より暮らしやすい街にするべく、再開発が進められています。

駅周辺では、道路の幅拡張建設、歩行者が通るための広場(歩道)の建設が予定され、お年寄りやお子さんも安心して通ることができるようになりそうです。

市のご担当者にお話をお聞きしたところ、「整備によって歩行者が安全・快適に過ごせる空間を作り、駅及び駅周辺を利用する方がもっと暮らしやすい街づくりを目指しています」とのことでした。

新綱島駅(仮称)周辺の区画整理施工地区(※3)

また相鉄・東急直通線「新綱島駅」開業は、現在日吉駅の先(綱島より)までで止まっている東急目黒線の線路を、新横浜駅や羽沢駅(新駅)まで伸ばそうというもの。新綱島駅は日吉駅と新横浜駅の間に作られる予定です。これにより新横浜駅へ直通で行けるようになり、東海道新幹線へのアクセスが便利になるほか、住民は綱島駅と新綱島駅の2駅から利用駅を選ぶことができるようになります。
こちらについても市のご担当者にお話をお聞きしたところ「新綱島駅周辺のまちづくりと相鉄・東急直通線は高い相乗効果を生む一体的な事業ですので、相互に連携・協力して進めていきます。これにより、沿線のポテンシャルが高まり、まちづくりの進展や経済の活性化などを期待しています」とのことです。また、新綱島駅は地下に作られるため、駅と地上との空間に地下駐輪場が整備される予定です(※4)

さまざまな開発・整備が進められていく中で、駅や駅周辺での生活と都心への通勤、どちらも今後さらに便利になっていくことが期待できそうです。

※1 出典:横浜市統計ポータルサイト > 分野別インデックス > 鉄道・バス・タクシー
※2 出典:平成28年度港北区区民意識調査結果報告
※3 出典:「新綱島駅周辺地区土地区画整理事業」横浜市記者発表資料を基に独自に作成
※4 出典:平成27年7月 新綱島駅周辺地区のまちづくりの進捗状況について

高齢化社会にも関わらず、新しい世代が増えている

また、綱島の注目すべき点として、高齢化社会にも関わらず若い世代が増えていることがあげられます。港北区は横浜市にある18の区の中で平均年齢が42.8歳と最も低く、若い世代が多いです。横浜市全体の平均年齢44.7歳と比較しても、2歳近く若いことがわかります(※5)。また、港北区における生産年齢人口(15〜64歳)の人数は2015年時点で234,414人となっていますが、2030年の推計値は246,679人と15年間で1万人以上増える見立てとなっており、これからも発展が見込まれる地域だといえそうです(※6)

住宅地も増えており、1997~2008年の港北区の用地の推移を見ると、多くの地域が別の用途から住宅地に転換されています(※7)。また、2016年の住宅着工戸数は2,744戸で、市内の18区の中で2番目に多くなっています(※8)。近年開発によって人気が急上昇した武蔵小杉と同様、横浜、渋谷へのアクセスが良く、利便性の高さも人気を後押ししているといえそうです。二子玉川や武蔵小杉がそうだったように、綱島も 今後ぐっとおしゃれで洗練された街になることが期待できそうです。現在も綱島駅の周りにはカフェやバーが多くあり、若者が住んだら楽しそうですが、今後こういったお店がさらに増えていきそうです。

※5 出典:平成27年「国勢調査人口速報集計結果」
※6 出典:横浜市将来人口推計
※7 出典:横浜市都市計画マスタープラン 港北区プラン
※8 出典:横浜市ホームページ > 住宅部 統計資料 > 横浜市における18区別・年次別住宅着工

暮らしが変わる 子どもの成長を一緒に喜ぶ

どろっぷサテライト(2017年10月6日撮影)

親だけではなく、
地域みんなで子供を育てていく街へ

若い世代が増えている港北区は、新生児の出生数も横浜市の18区の中で最も多く、2016年の出生数は3,597人でした(※9)。小学校が廃校になるニュースも珍しくないこの時代に、新たな小学校が建てられることもあるほどです。こうした背景から、横浜市の子育て支援事業のモデル地区となっています。この事業の一環として市がNPO法人「びーのびーの」に委託して運営しているのが港北区子育て支援拠点「どろっぷ(大倉山)」「どろっぷサテライト(綱島)」。綱島駅から少し歩いたところにある「どろっぷサテライト」副施設長の田之畑さんにお話をお聞きしました。

2016年3月に開設された「どろっぷサテライト」には広々とした子どもの遊び場のほか、新生児の授乳ができる和室、離乳食講座・沐浴実習・両親教室などが行えるアイランドキッチンなどがあります。

  • 施設内の様子(2017年10月6日撮影)

  • キッチンも完備(2017年10月6日撮影)

開所前3日の事前登録で200組の親子の登録があり、開所後も毎日のように新規の親子が訪れているそうです。この1年半で約2200組の親子が登録するほどの大きな反響があったというから驚きです。利用者ははじめて子育てをスタートするという人が多く、子供の年齢層も0〜1歳が全体の8割。訪れるお母さんのうち半分は、仕事を持っていて育休中の人とのことです。

同施設では子育て相談も受け付けていますが、「子供が夜寝ない」「育児に疲れてしまった」「夫の帰りが遅くずっと子供と二人きり」など、子育てスタートにまつわる悩みが大半をしめるそうです。

話を聞いてもらうだけですっきりする人もいるそうですが、近くに住んでいる同じ悩みを持つ他の親子を紹介したり、子育てサロンや赤ちゃん会にどろっぷ職員が一緒に付き添ったりというサポートもしているそうです。ご近所づきあいが少なくなってきている今の時代、紹介して初めてお互いが同じマンションだと知った方たちもいるそうです。

もし同じくらいの子どもを持つ親子がいたとしても、なかなか自分から話しかける勇気がない人も多いと思います。そんな時に「どろっぷサテライト」のような場所やここの職員の方のような人がいてくれるのは、育児をするうえでとても心強いです。

副施設長の田之畑さん(2017年10月6日撮影)

田之畑さんに今後の港北区、綱島の子育てへの思いを聞きました。「現代の育児ではどうしてもお母さんが孤独になりがち。私たちが一緒に子供の成長を喜んだり、客観的に伝えられる存在であることで、少しでも子育てを楽にできたらと思っています。また、親子だけではなくいろいろな地域の方とも触れ合ってもらいながら、地域全体で子育てしていく流れを作りたいと思っています」と語ってくださいました。

「地域みんなでの子育て」を目指すこちらの施設では、小さなお子さんがいる親子以外の人が訪れることも歓迎しています。中学校の職業体験を受け入れており、地域の方が立ち寄ってくれるような場所になれば、という願いがあります。 また最近のお母さんたちは与えられるサービスを受けるだけでなく、自分たちでも何かを発信していきたいという人が多く、親主体のボランティアグループが作られています。例えば裁縫が得意な人はおもちゃの修繕をしたり、読まなくなった本を通じて地域の方と交流したり、それぞれ得意なことで自己実現するという大きなくくりの活動です。

土日のイベントや地域行事を実施し、参加を呼びかけることで、普段来づらい人が来るきっかけや、育児休暇から復帰して再来しづらくなった人が戻ってくるきっかけを作ろうとしています。

イベントの様子(2017年10月6日撮影)

綱島の子育て環境についても伺いましたが、特徴的なのはずっと住んでいる方の熱い地元愛。横浜市最大規模のお祭り「諏訪神社御祭礼」などもあり、転入してきた人が地域の地元愛にふれるきっかけとなっています。綱島公園にあるログハウス「モッキ―」は、建物内全体がアスレチックのようになっていて、幼児から小学生を中心に遊び場として人気です。駅まで足を延ばせばスーパーが複数あるほか、衣料品店などもあり日常の買い物ができます。また少し離れたところにはトレッサ横浜などもあり、買い物には困らなさそうです。

新駅の建設や駅周辺の再開発により、これから商業の中心地・住宅地としてより発展していくであろう綱島。今後、さらに利用者や新たに住む人が増えていくことでしょう。その一方で地域みんなで子供を育てていくことを目指し、子育てを手助けしようという流れが生まれています。この綱島でなら、元々住んでいる人も新たに訪れる人も、街や地域と一緒に成長していくことができそうです。

※9 出典:横浜市統計ポータルサイト > 人口動態と年齢別人口 > 第5表 男女、行政区別人口動態(平成28年中)
※このホームページに掲載中の情報は、2017年10月31日現在のものです。

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