建築の美学 ARCHITECTURE

多素材が織りなす「バランスの美学」。

東急不動産のマンション「ブランズ」の魅力を、建築という観点から紐解く『建築の美学』。
第4回目は、「代々木」駅から5mという希有な立地に誕生する「ブランズ代々木」に焦点をあて、
その設計やデザイン、植裁・署名計画にこめられた美学に迫ります。

都心邸宅の新たな建築美学を求めて。
コンセプトは「ステーション・シティ・オアシス」。

「代々木」駅に隣接した類い稀なこの場所で「ブランズ」が目指したのは、高い利便性をもつロケーションでありながら、深いやすらぎに包まれた住まい。「ステーション・シティ・オアシス」という建築コンセプトを掲げ、その具現化のために手間を惜しまず、妥協せず、創意と工夫を重ねた三氏にインタビューしました。

私的領域の結界性をデザインし、上質なやすらぎの空間を創造。

この立地ならではの配慮や工夫をお聞かせ下さい。

兵頭淳

東急不動産株式会社
兵頭 淳 JUN HYODOU

住宅事業ユニット 首都圏住宅事業本部 マンション事業第一部に所属。学生時代はバスケットボールに明け暮れたスポーツマン。現在はその舞台を公園に移し、週末は子どもと一緒に過ごす良きパパとなる。

兵頭 この地で「ステーション・シティ・オアシス」というコンセプトを具現化するために、まずは遮音対策を徹底しました。ふつうは現地の騒音調査の結果に応じてサッシを決めますが、今回はあえて調査結果よりもワンランク上の遮音性能を実現しています。

島村 建築設計でこだわったのは、ひとつは道路境界部の結界性です。エントランスドアを奥へ引き込み、重厚なゲートを設けて、視覚的に街と一線を画すデザインとしました。そして植栽スペースにはガラスウォールを設置し、内と外をやわらかく分離させています。

兵頭 道行く人の視線を遮ってプライバシーを守りながら、外部からも緑が感じられるものにしたかったので、表面に少し凹凸のあるガラスを幾枚も組み合わせてウォールに仕立てました。実は制作がすごく難しく、試行錯誤の連続でした。

 凹凸のあるガラスは光があたると“ゆらぎ”が生まれますから、このガラスウォールと植栽スペースは、照明デザインの最大のポイントでもあります。昼と夜はまた違った表情を見せるので、夜景にもぜひ注目していただきたいですね。

外観はどのようにデザインされましたか?

兵頭淳

設計・監理
ラグス建築設計 / 一級建築士
島村 肇 HAJIME SHIMAMURA

東京設計コンサルタントを経て、1994年にラグス建築設計設立。ブランズシリーズをはじめとする集合住宅や社会福祉施設を中心に設計・監理を手掛ける。ワインをこよなく愛し、多忙な仕事の合間にグラスを傾ける至福のひと時を楽しむ。

兵頭淳

照明監修
ライティングM / 照明デザイナー
森 秀人 HIDETO MORI

2006年にライティングMを設立。”感じる”光をテーマに、物語性のある照明デザインを手掛ける。北米照明学会賞、日本照明賞など多数受賞。ミニベロの自転車を愛用し、時間が空くと荒川沿いのサイクリングロードを疾走する。

兵頭 外観デザインについても、「ステーション・シティ・オアシス」にふさわしい落ち着きと重厚感を感じさせる佇まいを目指しました。

島村 外観のフォルムとマテリアル、そのどちらにもこだわりました。フォルムは、バルコニー面をずらして凹凸をつけ、縦のラインを強調するフレームを配置することで、シンプルすぎない変化のあるフォルムに仕立てています。マテリアルは、ショールームを何ヶ所も回って、実際に目で見て触れて探し出してきました。最終的に、大谷石のような素材感のあるタイルやボーダータイルなど、6種類の外壁素材を選定しました。

兵頭 異なる質感・形状・カラーを組み合わせることで、建物全体の表情に深みが増し、バランスの良いデザインに仕上がったと思っています。

共有空間のこだわりについて教えて下さい。

島村 外観のみならず、共用空間でも素材選定に力を入れています。風除室・エントランスラウンジの壁にはファブリックガラスや大理石を採用し、入口のアイストップとして大理石を組み合わせたデザインウォールを設置しました。

 このデザインウォールには上部からの間接照明により陰影を強調し、印象的に演出しています。

兵頭 風除室の地窓は、森先生にご提案していただきましたね。

 そうですね。片側はエントランスラウンジに向かって開かれているので、もう片側は少し閉じた方がいいのではと思いました。地窓にすることで、デザインウォールを強調し、かつ窓の外の光を少しだけ感じさせるようにして、物語性の創出を狙ったのです。

兵頭 建築デザインと照明デザインのコラボレーションから生まれた、レベルの高いデザインだと感じています。

島村 物語のクライマックスとなるのがエントランスラウンジです。壁一面の窓に、ガラスウォールを背景にした美しい自然の風景が広がり、深いやすらぎへと誘います。

 照明は外部のテラスを明るく照らし、手前の室内を少し暗くして、メリハリのあるドラマティックな光を演出しました。

兵頭 まさに「ステーション・シティ・オアシス」を象徴する、上質な安らぎの空間を実現することができました。

※このホームページに掲載中の情報は、2015年4月3日現在のものです。

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