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vol.15 バリアフリー介護を考えた家づくり

2005年06月01日

Vol.15 バリアフリー介護を考えた家づくり
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子どもだけではない!
約30倍。これは、厚生労働省が調査した平成12年度調査による「家庭内での不慮の事故件数」です。5歳未満の乳幼児の発生件数45に対し、65歳以上の高齢者では1,568件。つまり、乳幼児よりも高齢者のほうが30倍以上危険に見舞われているのです。また、それ以上に多いのが溺死で、5歳未満の乳幼児の発生件数が44に対して、高齢者の数は2,828件、約64倍と圧倒的に高くなっています。
この数字でも明白なように、家のなかで危険が多いのは、子どもよりもむしろ高齢者。高齢化社会の到来とともに、介護までを見通した、バリアフリーの住まいづくりが大切です。それでは、どのような点に気をつければ「これから先も、ずっと安心できる住まい」が出来るのでしょうか。
バリアフリー建築を考えるうえで、たいせつな「5つのポイント」

ポイント1 第一に「つまづき防止」に気をつける。また、出入り口の幅は「90cm」が目安

高齢になると、体力面での低下からどうしても「つまづき」がちになり、転倒での事故ケースが多発するものです。できれば、玄関からすべての部屋を段差なしのフラットフロアにするのが理想的。また、普通の住まいの場合、出入り口の幅は80cm前後が一般的。将来、車椅子使用のことも考えれば、90cmを目安に。さらに、ドアノブのある扉よりも、引戸のほうが安全性に優れています。

ポイント2 水廻り設備は、手すりをつければ安心。さらに、理想は、1ルーム仕様

トイレ、浴室、洗面所といった水廻り設備は、1ルーム仕様を目標に。将来的に介護が必要になった場合にも、家族やヘルパーさんの負担が軽減されます。もちろん「まとめて」設置したほうがスペースの有効活用にもつながります。また、冒頭で述べたよう高齢者にとってお風呂は危険地帯。すべりにくいフロアや湯ぶねの材質、手すりの配置場所なども要確認です。手すりをつける壁は、下地補強しておく必要もあります。

ポイント3 「視線を気にしない家づくり」

高齢者でなくても、長時間の家事労働は肉体的にも負担がかかるもの。シンクを選ぶ場合も、椅子に座っての調理作業時にもラクな高さを選択するとよいでしょう。また、効率よく台所仕事をこなすためには、シンクと収納スペースの配置が重要な課題に。踏み台を使ったり、手を伸ばさないととれないような場所に収納スペースがある場合は安全面で赤信号。スペース的なゆとりでは、5帖くらいが目安です。

ポイント4 玄関までのアプローチはスロープに

階段の上り下りは、足腰が弱ってくる高齢者にはとても労が折れる作業。玄関までのアプローチには、階段とは別に緩やかにこう配をつけたスロープがあると便利です。また、玄関スペースには靴を履くときにちょっと腰をかけられるような椅子やベンチを設けられるとベストです。

ポイント5 床、壁の「素材面」など、こまかい点にも注意して

床材として最適なのは、クッション性の高いコルク材。転倒した場合のリスクが軽減されます。ただし、コストが割高なのでご注意を。また、靴の着脱が困難になった場合を考え、1階部分は土足で歩けるような床材にすることも考えておきましょう。

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バリアフリーへの要望もフレキシブルに叶える自由設計の住まい
上記のポイントに加えて、ホームエレベーターや階段昇降機、自動開閉式便座など、高齢になった場合を考えて、より快適に過ごせるバリアフリーの住まいが実現できるのも、自由設計の住まいならでは。都心の戸建という恵まれた環境で、自由で自立した毎日を過ごすためには、自らの拠点=住まいの快適性が根底にあるからこそ。そのためにも、将来をより正確にイメージし、ひとつひとつの要望を設計者とともにクリアすること。高齢者になっても、より快適で住み心地のよい住まいとは、自らの意志で創り出すものなのです。